宇宙 日本 世田谷/fishmans/1997

Posted by tamo2 on 2009/01/21 under CD | Be the First to Comment このエントリをはてなブックマークに追加このエントリをdel.icio.usに追加このエントリをLivedoor Clipに追加このエントリをYahoo!ブックマークに追加このエントリをFC2ブックマークに追加このエントリをNifty Clipに追加このエントリをPOOKMARK. Airlinesに追加このエントリをBuzzurl(バザール)に追加このエントリをChoixに追加このエントリをnewsingに追加

1997年に発売された、FISHMANSの最後のオリジナルアルバムのタイトルは、「宇宙 日本 世田谷」だった。”君は正しい、僕も正しい”と書いたシールがついていた。

これを購入したのは正に、横浜の超弱小個人塾延長型大学予備校にふらふら通っていたときで、まあなんというか「ど真ん中」だった。”君は正しい、僕も正しい”という文言もそうだし、音もそうだった。

音は12年経過した今聴いても「古くない」とかいう懐古的な言葉でいうのもばからしいくらいに、第4のメンバーZAKと一緒に前作の「空中キャンプ」で見つけた独自スタイルを更に磨き上げたある種の頂上的作品。
BPMは全体的に80とかその周辺で、いわゆる歩く速度が中心でゆったり。ジャンル的にはダブとかレゲエ、そういうものにカテゴライズされるんだろうけど、ラスタな感じは0。だからたぶんもうFISHMANSとか、そういうジャンルなんだろうって。
聞こえてくる音の数はすごく少ない。でも空間系のエフェクト処理で丁寧に処理が施されているので、スカスカな感じはない。そしてその音の粒のふわふわ漂う中に、タイトなスネアが鳴る感じが心地よい。もう何回このアルバムを睡眠導入音としたのか。

このアルバムとFISHMANSを知ったのは洋盤紹介雑誌のRockin’onでの、たぶん鹿野淳の8行ほどのレビューで「これは発明だ」みたいなことが書いてあったのを見て興味がわいて買った。

歌詞も恋だの、愛だの、がんばれだの、いわゆる元気恋愛青春最高!の要素は限りなく薄く、身の回りにある空気を詩っているような、ゆるくて、ふわっとしたそんな歌詞ばかり。季節感はないけれど、春先の昼間のような、ものすごく熱い夏の夜の2時過ぎとかそういうものがイメージされます。

僕はこれを聴いて、本当によく聴いてたぶん1年で300回くらいは聴いて、いつも持ち歩いていたCDケースにはいつもこれが入っていた。

曲リスト
1. ポッカポッカ
2. ウェザー・リポート
3. うしろ姿
4. イン・ザ・フライト
5. マジック・ラヴ
6. バックビートにのっかって
7. ウォーキング・イン・ザ・リズム
8. デイドリーム

FISHMANSは次の年に画期的なライブ盤の「8月の現状」をリリースした。ここでは詳しく書かないけど、これも本当に良かった。
たぶんFISHMANSがもうどこまでも乗っていた時期であったので、次回のオリジナルアルバムをファンもたぶん本人達も期待している矢先の春先に、ボーカルの佐藤伸治が心不全で急逝した。

永遠に「宇宙 日本 世田谷」は最後のオリジナルアルバムになってしまった。

でもこのアルバムをなるべくみんなに聴いてもらいたい。そしてたぶん気に入った人は、一生聴き続けることができるアルバムになると思います。